副理事長就任のご挨拶
大阪大学大学院医学系研究科脳神経外科
貴島晴彦
この度、日本正常圧水頭症学会の副理事長を拝命いたしました。本学会は会員の皆様の焦点が明確であり、きわめて実務的で活発であると感じております。対象とする特発性正常圧水頭症は高齢化社会の訪れとともに患者数が増加し注目されるべき疾患であります。このような点から、いち早く高齢化社会を迎え、また医療先進国である日本が臨床・研究において世界をリードすべき疾患の一つであると考えております。病態解明、長期成績、あるいは個別化医療などについてはまだまだ議論のあるところであり、会員の皆様の大いなる努力が求められているものと感じております。皆様の日々の成果を集約し、世界に発信できる学会として発展させていきたいと考えております。
個人的には、數井新理事長には医師になった時から特に高次脳機能という点において熱くご指導いただいており、また正常圧水頭症の治療を行うきっかけをいただきました。伊達前理事長にも以前よりことあるごとに声をかけていただき、学術面を含め広い範囲での多くのご指導をいただいております。今回、副理事長の責を賜りますことを運命と感じ努めさせていただきます。
会員の皆様には、何卒ご指導賜りますようよろしくお願いします。
2022年9月